赤尾秀一全集

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ヘーゲル『哲学入門』 第一篇 存在 第一部 質 第十九節[一と多]

soratine

ヘーゲル『哲学入門』 第一篇 存在 第一部 質 第十九節[一と多]

§19

Oder mit der Repulsion des Eins sind unmittelbar viele Eins gesetzt. Aber die vielen Eins sind nicht von einander unterschie­den. Eins ist, was das andere ist. Es ist ebenso ihre Aufhebung, die Attraktion gesetzt.(※1)


第十九節[一と多]

あるいは、一者の反発によって、多くの一者が無媒介に措定される。しかし、多くの一者は互いに区別されない。一者は他の一者と同一である。それは多くの一者の反発の止揚、措定された誘引と同様である。

※1
一者がみずからに反発することで多を生むが、それらは同一性ゆえにたがいに誘引し止揚されて統一される。
たとえば、1 は自己同一的な単位だが、1 みずから反発することにより、複数の 1 つまり「多」が生まれる。しかし、1、 1、 1 、… は互いに異なった 1 ではなく、すべて同じ「1」である。そこから、その 1 は互いに誘引し合って、「3」「5」といった数を生じる。「一」から「多」へと「質」から、さらに次節の「量」の概念に移行する論理が説明されている。