ヘーゲル『哲学入門』 第一篇 存在 第一部 質 第十七節[反発]
ヘーゲル『哲学入門』 第一篇 存在 第一部 質 第十七節[反発]
§17
Es (※1)ist Eins, das sich nur auf sich bezieht und sich gegen das Andere als repellirend verhält.
第十七節
それはただ自分自身だけに関係する一者であり、他者に対しては、反発する。
※1
ここで Es は、前節§16 の「自己の概念に到達した定在」(Fürsichsein)である。この「自存的存在」の内的分裂と自己複数化が次の段階(量)の契機となる。この論理は非弁証法的思考にとっては「有」と「無」の同一性と同じく、理解し難いところである。
たとえば、数字の1を例に挙げると、1 は概念としては自分自身だけに関係する一者であり、2や3に対しては排他的である。1はまた無数の「他の1」へ、1、1、1、1、1、1、1へと自己を複数化する。ここから次の量の段階へと進む。
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