ヘーゲル『哲学入門』 第一篇 存在 第一部 質 第十六節[自存的存在]
ヘーゲル『哲学入門』 第一篇 存在 第一部 質 第十六節[自存的存在]
C. Fürsichsein
§16
Indem sich durch die Veränderung die Beschaffenheit überhaupt aufhebt, hebt sich auch die Veränderung selbst auf. Das Sein ist hiermit in sich selbst zurückgegangen und schließt Anderes von sich aus. Es ist für sich.(※1)
C.自存的存在
第十六節
変化を通して性状そのものが止揚されることによって、変化それ自体もまた止揚される。これによって存在は自己自身のうちに回帰し、他者を自らの外に排除する。存在は それ自体のために 存在する。
※1
「変化が止揚される」とは、存在がもはや外から与えられる刺激や関係によってのみ変化し続ける有限性の段階を超え、自らの内に自己を基礎づけて立つ段階に至ることである。
たとえば蝶は、卵→幼虫→蛹→成虫という発展を経て自己を完成させる。この連続的な変化は最後に「蝶」という自己完結した生の形態に収まる。ここで「成虫」としての蝶は、他者による規定ではなく、自己自身の概念(Gattung=種の本質)に従って存在する。これが「自存的存在」の一例である。
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